なるほどザ・ケーブの魅力2015.05.01
《今日の宮古島ダイビング情報》
■ポイント1:ジュリアナ
■ポイント2:なるほどザ・ケーブ
■ポイント3:ロックビューティー
今日は下地島エリアのダイブスポット、「なるほどザ・ケーブ」の魅力について語りたいと思う。
知る人ぞ知る地形ポイント。
なるほどザ・ケーブ
ガウディや魔王と言った知名度はなく、通り池のようなダイナミックさにも欠けるであろう言ってみればマイナーと呼ばれるポイント。
下地島エリアに位置するポイントになるので、主に潜れるシーズンは夏を除いて秋〜春。
ケーブ内の水深は比較的浅く、10m前後。
全体的に暗いケーブになるが、所々天井に開口部があり、そこからの光の射し込みが美しい。
ケーブ内は狭く、ダイバーが一人ずつ進んで行く事がこのポイントの最低ルール。
ブリーフィングでは、ドーナツ状のケーブだと説明する事が多い。
どういう事かと言うと、出口と入り口が同じであり、そして一つしかない。
それがこのポイント名の由来でもある。
このケーブを出た時、「なるほど〜」と納得してもらえれば、ポイント命名者も喜ぶに違いない。
それが誰だかは知らないが。
あと、昔に〈なるほどザワールド〉というテレビ番組があった。
ご存知の方もいるだろうか。
僕も子供の頃に見ていた記憶がかすかにある。
これもブリーフィング時に言ったりするが、ゲストによっては知らない人も多い。
若い人程やはり知らない、これもジェネレーションギャップなのか。
そしていよいよ本題。
そんな、なるほどザ・ケーブに今日も潜ってきた訳だ。
そこで僕は気づかされた!
今まで潜って見た来たなるほどザ・ケーブは全然本気を出していなかった事に。
本領発揮したこのケーブには、今までの常識を覆すほどの光景が広がっていたのである!!
アメージング!!
とにかく光が美しい!!
美し過ぎる!!
あっちにも、こっちにも、こんな所からも光が射し込むのか!?
夏に向けて、徐々に本気モードになってきたお日様の日射しがこのケーブをさらに本気モードにさせたようです。
こんなに光の美しいなるほどザ・ケーブは初めてである。
宮古島で潜り続けて10年。
その間僕は何を見てきたのか。
水深が浅いので、2本目や3本目に潜る地形ポイントとして、言わばサブ的な地形ポイントとして潜ってきた。
この日を境に、その考えも改めなくてはならない。
それほどまでに僕の心は大きく揺り動かされた。
光が一番きれいに射し込むのはやはり南中高度が一番高くなるお昼時なので、2本目3本目に潜る事に変わりはないが、条件さえ揃っていればその日一番メインのポイントとして潜るのもあり得る話だ。
この日は一眼レフカメラをお持ちのゲストだった為、ゆっくりじっくり撮影をしながら、少しずつ前進。
いつもなら10分もケーブ内にいればいい方だが、この時は20分はケーブ内にいたんじゃないか。
ちょうど他のチームとかぶる事なく、心行くまで堪能できた訳だ。
これから風が南寄りになってくるとなかなか潜りに行けない下地島エリア。
メジャー地形ポイントからマイナー地形ポイントまで、エキサイティングなポイントが数多く存在するエリアだけに、夏の強い日射しの中で潜れない事が、どれほど残念な事か。
もし、あなたがこれから夏のシーズンにこのケーブに潜れる機会があれば、それはとてもラッキーな事。
その時は共に光の魅惑に陶酔してみようではないか。
今日も母なる海に感謝を…
naoto