男同士の熱きバトル2014.06.11
今日から満月の大潮。
中潮最終日の夜に行って来ました、ナイトダイビング。
エントリー前には美しい夕焼けも見られ、気分は早くもウキウキ♪
気分は浮いても、水中では浮かないでくださいね!
ナイトダイビングはビーチでの開催なので、いつもよりウェイトは多めをオススメします!
風も南風、波は超穏やか♪
絶好のコンディションで、レッツナイトダイビング!!
今回もサンゴの産卵こそ見られませんでしたが、
もう一つの目玉であるニシキテグリの繁殖行動をじっくり観察できました^^
ニシキテグリの繁殖行動は、日没後にスタートします。
眩しい光が苦手な彼らは、昼間はサンゴの隙間や岩陰に隠れていますよ。
ライトを片手に、サンゴ礁周辺を探していると・・
いましたいました♪
まずはオスのニシキテグリを発見☆
でっぷりと体格のいいオスの登場です。
1匹見つかると、たいがいその周辺にもう何匹か隠れています。
探してみると、もう一匹のオス
そしてひと回り体が小さなメスが見つかりました。
多い時には何組かのペアができたりするのですが、この日はこの3匹だけだったようです。
オス2匹に対して、メスが1匹。
完全なる三角関係じゃないっすか!!
これはもしや・・?
と思ったナオトの予想が的中。
しばらく観察していると、オス同士の激しいバトルが始まりました!
2匹の体色が、微妙に違うのが分かりますか?
体格は同レベル。
ヒレというヒレを全開にして、1匹のメスを巡った男同士の真剣勝負!!
どのように勝敗がつくのかは分かりませんが、胸ビレや尾ビレを必至に動かし、相手を攻撃しているように見えました。
自分の子孫を残すための、言わば生き残りをかけた一戦と言っても過言ではありません。
そんな真剣勝負を覗かせてもらっている僕の方が、ハラハラドキドキ。
その頃、渦中の彼女はというと・・
こちらが2匹のオスを虜にしているマドンナ的存在の彼女。
その美しい顔をしっかり撮ってあげられなかったのが悔やまれるところですが。。。
自分を巡るオス同士の激しいバトルが繰り広げられているのを知ってか知らずか、
彼女は餌を探しているようで、砂地で捕食を繰り返していました。
確かに、この後最大の仕事”産卵”という大役が待っている訳ですからね。
それに耐えられる為のエネルギー補給は大事ですよね。
一方、2匹のオスは・・
まだまだ決着はつかないようです。
しかし、僕が見るからに右側の少し色が濃いニシキテグリの方が優勢なんじゃないかと思いました。
公平なジャッジメントがいる訳ではないので、なんとも言えませんが。。
そんなバトルを見守っていると、ようやく勝敗が着いたのでしょうか!?
2匹のオスが距離を置き、次第に離ればなれに。
そして、彼女の元へ向かったのが、僕が優勢だと思っていた色の濃いニシキテグリ!
どうやら彼が彼女との繁殖切符を手に入れたようです。
そして、さぁいよいよ感動の産卵シーンが始まるぞ〜とカメラの準備も万端で息を飲んで待っていると
何やら様子がおかしい??
いつものように、2匹寄り添いながら天に昇り、一瞬にして放卵するシーンが見れるかと思いきや
なぜか徐々にトーンダウン??
え?なんでなんで??
と内心焦る僕の気持ちとは裏腹に、そのままカップルは離ればなれに・・・
えー!?うそー!?
とショックを隠せないまま、すぐに姿を隠してしまったメスとは違い、
見える場所を泳ぎ移動するオスを追いかけてみる事に。
もしかしたら、実は相性が合わなくて、また別のメスを探しに行くのかもしれない
と思いながら、その姿を追いかけてみるものの、
一向に他のメスは現れず・・・
オスのニシキテグリもメスを探しているような雰囲気ではあったのですが、
どうやらもう夜も更け過ぎて、タイミングを逃してしまったようです。
最終的には、僕の方が諦め、そのニシキテグリにさよならを告げて帰って来ました。
もしかしたら、カップルが成立したあの時、ライトを照らし過ぎて嫌がられてしまったのかも。。。
しかし明かりがないと真っ暗な夜の海。
その加減が難しいところでもあります。
そんな自分を反省すると共に、次回へのリベンジを胸に誓いました!
最後に、メスと別れた後のバトルに勝ったはずのオスのニシキテグリ。
なんだか寂しそうな、悲しそうな表情に見えました。
それとももしかしたら僕に対して、「邪魔すんじゃねーよー!」と
怒っていたのかも??
次からは気をつけたいと思います。。
みなさんももし産卵シーンを見れるチャンスが来たら
その時はライトの照らし過ぎにご注意くださいね!
今日も母なる海に感謝を…
naoto